しんどさの表現方法
子供たちが小さいときによく使っていた方法です。
「お腹いたーい!」
息子が小学生低学年のときに突然激痛を訴え、腰を曲げて痛がりだしました。
もう痛すぎて腰を曲げた状態からまっすぐに戻せず、抱っこをすると曲がった状態で固まったまま抱き抱えられるほどでした。
熱はないけど、盲腸?下痢?なんか変な菌入った?
夜だったしよく覚えてないのですが、救急外来を受診したけど原因がわからずで様子見になった気がします。
ハラハラした一夜を過ごし、次の日になるとちょっと顔が楽になってきたような。
そんなときはこの一言です。
「昨日の痛さを10としたら、今はどれくらい?」
子供が数を数えられるようになったら、本当にわかりやすい痛みの表現方法です。
「んー5!」
おお。半分じゃん。
数の減り具合が大きいほど回復傾向ですね。
逆に
「・・・12・・」
とか
「・・痛いの変わらない・・」
とかなってくると、食欲や発熱、下痢や嘔吐など、他の症状が出ていないか確認しつつ再受診を考えたりします。(小さいお子さんの場合は特に「ぐったりしていないか」に気を付けます。)
この方法、表現しずらい倦怠感などにも有効です。
数だけでなく、
「一番辛いのが黒、何もないのが白、今はどっちに近いどんな色?」とか、
痛がっている顔や普通の顔などの絵を用意して
「顔のマークで表すと今どんな顔?」
と尋ねるのもいいかもしれません。
大事なのはその「変化」を観察すること。
数字で言えば、10から減ったのか増えたのか、その変化の仕方は急なのか、緩やかなのか。
GWですね。
体調崩して受診ができないために仕方なく連休明けまで待つことにしたら、数字や色や顔マークなどを使って、その「変化」に着目し観察すると、診察時にお医者さんが助かるかもしれません。
小さいお子さんやお年寄りなど、
「何かいろいろ訴えてるけど簡潔に言ってくれーっ」
って思ったときは、ぜひ使ってみてください(^^♪