「待つ」ということ
今日の仕事着はー
日中白衣、夜道着( ´∀` )
今日は少林寺拳法ネタです。
毎週水曜日は、少林寺拳法少年部の日。
家事を言い訳に遅刻と早退の重役出勤を繰り返す指導者の端くれです。
もうすぐ昇級試験ということで、既に来ていた子供たちの目がなんか違う!
いつも級ごとに集められ、各グループに有段者が配属されて指導していますが、私はここんところ小学校3.4年生のギャングエイジ集団を任されています。
先週も
「あー!あいつこっち見てチッって言ったーー💢」
「うるさい!シッコ!」
「あほ!おしり!」
「うんこ!」
我が子もこんなこと言ってゲラゲラ笑ってたなーとこっちとしては微笑ましいのですが、本人たちは精一杯の憎しみを込めて、笑いもせずガチな本気モードで罵り合っていました。
それが。
今週は先生が方針を変えて
『今日は自分たちで進めること。進み具合によってはOKが出たところから、今日から試験を始めても良い』
なので、私はいつものように指導から入らず、試験に出る技が書かれた用紙を渡して何も言わずに見守るだけ。質問されたら答えます。
「内受突はやったから、この流水蹴やろうよ。」
「読めない漢字ばっかなんですけど!」
「上受突ってこうだっけ?」
「この時の手はパーだよ!」
「ゼルダ買ったー早く帰ってやりてぇ」
おおお‥‥!
先週はうんこやらシッコやらで雰囲気めっちゃ悪かったのに、一週間も経たずしてこの激変ぶり。
子供たちって、自分が主役になると途端に目の色が変わります。
一人、口数の少ない子がいます。
でも、理解していないわけではなくむしろ理解力は高い。ただ成長が少しゆっくりなのか動きが覚えづらい。
そんな子が、みんなが「うんこ!シッコ!」とぎゃあぎゃあ騒いでいるその場所で、小さな声で
「ここは後ろに下がる」
とか言葉を発するときがあるのです。
これ!これが大事。
この言葉を、必ず拾うようにしている。
「うん、そうそう!よくわかってるねー!」
理解力が高いので、発した言葉は間違っていない。
動きが少しゆっくりなだけで、成長のスピードはその子その子で違う。
子育て15年でやっとわかったんだ。
「待つ」ことの重要さ。
大丈夫。君は間違ってないよ。
口数少なくてみんなのペースについていけないシーンもあるけど
この前先生がみんなに質問して、一人だけ『夏至(げし)』って読めたじゃない。
わちゃわちゃしてる中で一人一人を見るって本当に難しいです。
だからこそ、その子の声や足取り、目の力、身体に出ている心の状態を見逃さないように、挨拶や声掛けを頑張っています。
結局、試験はどこも始められなくて来週になったけど、試験とか大会とか節目があると、「自分から頑張ろう」っていうモチベーションアップにつながりやすい。
その、『自分から』の力を引き出すために、大人の『待つ』ってやっぱり大事なんだと子供たちを見てて思います。
平日夜に学校が終わって観たいYouTubeを我慢して来てくれてる。(あ、YouTubeはいつでも観れるんだった。時代だなぁ。)
週の真ん中に、「今日も来て良かったな」って思ってくれるような一言を、これからもかけ続けていきたいです。