あめあめ ふれふれ かぁさんが~
蛇の目でお迎え、うれしいな。
ん?蛇の目って何だ?
と思って調べたら、あの和傘らしいですね。なるほど。
私の実家にあった駐車場の門は「蛇腹(じゃばら)」って言っていました。
あれ、台風の時にびろーーんって道路に飛び出して(まさしく蛇!)ご近所様に迷惑かけちゃうんですよね。強風でぐねんぐねん動くし。
「風強い!ちょっと!蛇腹開けといて!」と母。
蛇腹を広げる(開ける)と駐車場の門戸は閉まり、蛇腹を閉じる(たたむ)と駐車場の門戸は開く。
どっちやねん。
ちょっと横道に逸れましたが、今日は「雨」のお話です。
全国的にどんよりデイですね。
こんな日は
「頭いたーー」
「重だるーー」
ということが増えます。天気痛とか、気象病とか言います。内耳の感知異常が原因らしいです。
天気は予測できるので天気痛アプリとかいうものも存在するらしく、頭痛の記録の他、
「今日は黄色信号よ!」「明日は赤信号よ!覚悟して!」
とお知らせもしてくれるとか。凄い時代ですね。
天気痛の特効薬とかはなく、基本的に頭痛薬などの対処療法と、「規則正しい生活をしてね」とアドバイスを受けます。耳マッサージもいいらしい。
では中医学では。
雨や湿気などは、昨日の通信で書いた中にもありますが「外因」の中の「湿」という邪気に当たります。いわゆる「湿邪」。
外から湿邪が身体に入ってくると、
・重だるい
・頭痛
・浮腫み(特に下半身)
・下痢、軟便
・舌診をすると舌にべっとり苔がついている
上記のような症状が出てきます。
外から入ってきた湿邪だけならまだしも、元々湿邪体質の方もいます。
糖尿病とか、冷たいものや甘いものが好きな人とか。
こんな方は体内の湿邪(内湿)と外からの湿邪(外湿)が影響し合って症状が出やすいんです。
特に日本は島国なので湿度が高いですよね。梅雨とかもう最悪レベル。
「じとーっ」「べとーっ」「あたまいたーっ」
そんなときに
薬膳では、利尿作用のあるキュウリや冬瓜、ハト麦、小豆などがお勧め。
冬瓜に、温性の鶏肉や生姜を加えて鶏がらスープにするのもいいですね。
身体が冷えると湿邪が溜まりやすいので、暑いからといって身体を冷やしすぎないことも大事なポイント。
漢方薬では、五苓散がお勧め。
漢方薬って、究極の配合剤なんです。2種類~ものによっては20種類くらいの生薬が入っている場合もあります。
「風邪のひき始めには葛根湯!」
という考え方ではなく、生薬レベルで考えるので
「五苓散は除湿効果のある生薬と気の巡りをよくする生薬の配合剤なので、じとべと頭痛にお勧めですよ。」
となるわけです。
あ、ちなみにこの五苓散、個人差がありますが二日酔いにもお勧めです。予防に飲んでもいいし、二日酔いでガンガンずるときに飲んでもいいし。うちでは常備薬です。
でもやっぱり西洋だろうが東洋だろうが「規則正しい生活をしてね」が基本です。
週末ですね。雨の日のビールは控えめに☺
※病院で出される西洋薬の利尿剤は、心不全や血圧、腎機能の状態などを考慮して処方されています。二日酔いで飲んだらだめです(*_*;