子供に出ない駆瘀血剤
梅雨明けが発表された中国地方です。
真っ青な空と真っ白な雲が、くっきりした境界線を作って広いキャンパスに夏空を描いていました。
梅雨明け前から蝉も鳴き始め、車内の温度は身の危険を感じる暑さ。
暑さで一瞬で溶けるセブンイレブン珈琲の氷。
眼鏡の上からかけられる百均で買ったサングラスをかけ、バックがよく見えるようにミラーを調節しようとふと見たら、鏡に写ったタモリ!じゃなくて私でした。
なぜタモリに見えたんだろう。
サングラスの形?顎の形?そもそも性別だって違うのに。
モヤモヤが消えません。
タモリは好きだけど。
昨夜は少林寺拳法の日でした。
あーきちゃったね、試験の日。
ギャングエイジ男児たちはソワソワ、ソワソワ。
「もうすぐうちらやない?」
「やべーよやべーよ、怒られるって」
「え、上受突の表って、足どっち?右前?左前?」
「この時って手はグー?パー?」
「ねぇせんせいこっちみててよ!」
「あーーおわりだぁー」
と思ったら
「夏休みの宿題一日でおわらせる!」
「いや三日でおわらせるし」
「ドリルもうはじめたしー」
「ホウセンカの日記ある‥」
突然の話題変更。(現実逃避)
その3分後に先生からの雷落ちる。
見ていて飽きません( ´∀` )
子供って流れがある感じがします。
全身で動き、言葉もどんどん出てくる。気持ちもよく流動し、喜怒哀楽も素直に表現。
身体の中で「気」が動いているのがよくわかります。
「気」が動くと、一緒に「血」も動く。
そしたら、血が滞ることがない。
以下に示すような、大人がよく飲む「駆瘀血剤」は、子供にはまず出ません。
┃治打撲一方
昔務めていた薬局ではあまり処方されていなかったのですが、最近患者さんから評判がいいのがこの治打撲一方。打ち身をして、なかなか痛みが引かないときに出ます。1ヵ月くらい服用した患者さんが、「一か月飲んで綺麗に治った」と喜んでいました。
大黄という下剤効果のある生薬が入っているので、投薬時は「お通じがよくなる生薬が入っているので、あまりに下痢がひどいときは服用をやめて医師に相談をしてください。」と言います。
┃桃核承気湯
昔、この桃核承気湯を車にいつも入れていました。超強力な駆瘀血剤です。運転中に追突されて、このままだとむち打ちになるという時にできるだけ早く服用します。服用すると高い確率で下痢をします。ただ、この下痢で瘀血を追い出しているという考え方なので、最初の下痢は止めずに脱水に気を付けながらしばらく飲み続けます。下痢が生活に支障をきたさなければ、1週間くらい服用したら終了。するとあら不思議。むち打ちにならない。
昔、私と母が乗っていた車が後ろから追突されたとき首の痛みを訴えた母にすぐにこの桃核承気湯を飲んでもらいました。数日下痢をしましたが、そのあとは首の痛みもなく、すぐに通常の生活に戻りました。
あ、強い薬なので妊婦さんは飲めません!そのほか、身体の弱った高齢者の方にも私は怖くて勧められないです。比較的体力のある方向けだと思います。
┃桂枝茯苓丸
「これ飲んでた方がなーんか調子がいい。飲まないと調子狂っちゃう。」
とよく患者さんに言われるのがこの桂枝茯苓丸。
「顔のブツブツに飲んでたけど綺麗に治ったから服用中止になりました。」
「昔やった脳血管障害の予防に飲んでいます。」
「子宮筋腫が消えた!」
幅広く効いてくれる駆瘀血剤です。
子供たちは無事に試験に合格。
「合格したけど…なーんか…」
いつも元気のいい一人の男子が心に引っかかるものを抱えて帰っていきました。
この子は初めて来たとき、じっとできない子でした。
すぐ動いてしまう。
「学校でも毎日何か、しでかすんです。」
とお父さんがお話されていました。
きっと学校で注意されることが多いと思います。
きっと、言われすぎて本人もわかっていると思います。
それ以上苦しんでほしくない、と思います。
すぐ動いてしまうのは、いずれ落ち着きます。
本人も、ちゃんとわかってるから。
ちょっと待っててほしい。
この男の子の目は輝いていて、伸びしろがたくさん。
心に引っかかるものをうまく昇華して、大きくなぁれ(#^^#)