「気」とはなんぞや
こんにちは。
少し間が空いてしまいましたが、GW明けのブルーな気持ちと戦っておりまして。
連休が楽しかったら楽しかっただけ、その後の日常がしんどく感じますね。
気持ちが乗らない、気持ちが上がらない、やる気が出ない、その気はあるけど。
よく五月病とか言いますね。春ってモヤモヤした気持ちになる人が多いんです。
母もよく昔は「春は嫌いっ!」と毎年のようにブツブツ言って周りも少し気を遣う日々でした。とにかく春はこの「気」がどうもこうも落ち着かない。
気血津液
前回は、陰陽学説についてお話しましたが、今日は、この「気」についてのお話です。
「気」が大事だってことは感覚的にわかると思うのですが、中医学の概念の一つに
「気」「血」「津液」
という3つがあります。
この3つは、人体の栄養物質という位置づけなのですが、それぞれが虚したり滞ったり、お互いに影響したりして病気を作っている。
「気」っつっても姿は見えないし、なんかわかるようなわからないような。ですよね。
でも、この「気」がとーっても大事なんです。
この「気」、
・持って生まれた「先天の精気」
・生後から作られる「水穀の精気」
・自然界の「清気」
という三つの「気」から生成されます。水穀とは、簡単に言えば食物。
おギャーって生まれたときに持っている「気」と、ごはん食べて得られた「気」と、自然界の美味しい空「気」が合わさって、全体の「気」を作っています。
【元気がないときに、たくさん食べて元気になった】
【森林浴に行って元気になった】
とかは、このメカニズムですね。
そして、この「気」には作用がいくつかありまして。
①推動作用
人体の成長を促したり、血液や身体の水分を流したりする作用。
②温煦作用
体温の維持。「気」が虚している状態では冷え性になったり眠くなったりします。
③防御作用
元気いっぱいの人で風邪をひかない人は、「気」が張っていたり病邪を追い出していることが考えられます。皮膚には「衛気」といわれるバリアーが張られていますが、この「衛気」が十分働いていると、皮膚からの病気は入ってきにくくなります。
④固摂作用
これは出血や汗をかいたときなど、液体が外に漏れることを防ぐ作用です。また、内臓の位置を固定する作用があります。「えいやっ」と気合を入れると出血が止まる、ということではありません。
⑤気化作用
これは、身体の中で起こっている消化や代謝、津液の汗や尿への変化を促すという作用です。
これらの働きを担っている「気」、虚して「気虚」になったり、滞って「気滞」になったりすると、上記のような作用ができなくなり、疲れやすくなったり、冷え性や風邪、ストレス症状が出てきます。ほかにも「気逆」「気陥」「気脱」などがあります。
内臓下垂や脱肛は「気陥」の症状と考えます。「気が下方に落ち込む」と考えるのですね。
元気ややる気がないときは、持って生まれたものは変えられないけど、しっかり食べて外の空気を吸い、英気を養いましょう♬あ、「気」を補うには、睡眠も大事ですよー!
次回は「血」についてお話しますね。