きまぐれ通信

薬剤師、国際中医専門員、少林寺拳法、子育て、いろいろ人生現在進行中

「気」「血」「津液」ってどういう関係?

あつうございます。

じっとりべっとり。

重だるい。

頭痛くなっていませんか?

こんな時は舌をチェーック!

ほら。べっとり白い苔がついていませんか?

それ、湿邪です。

島国日本の梅雨。

除湿作用のある、大豆、茄子、ハト麦、小豆、冬瓜、豆苗などを摂り

紫蘇や生姜などの香りのあるもので気を巡らせ

普段の食事から気を付けること、ここにあります(*^^*)

 

ここまで3回連続で投稿した

「気」「血」「津液」

私たちの身体の根幹とも為す3つの栄養物質です。

この3つの関係について見てみましょう。

今私は、数年前に勉強した「中医基礎理論」の参考書と当時のノートを参照にしていろいろと書き綴っているのですが。

あった、あった。

「気」が船頭さん。「血」と「津液」がお舟さん。

たらい舟のイラスト

 

血能載気

中医学を勉強しているとよく出てくる絵が、船である「血」に船頭さんである「気」が乗っているという絵。「血」の上に「気」が乗っている。だから、大量出血すると大量出気にもなり、生命の危機があるというわけです。

あれ、このフレーズ、前回も書いたような?

そうです。

「津液」の説明のブログで書きました。

『大量に汗をかくと非常に疲れるのは、汗「津液」と一緒に「気」も流出しちゃうから』

似てますね。

 

津血同源

津液+営気→血が生成

だから、「血」と「津液」は同源ってこと。

「津液」が不足すれば、「血」も不足します。

大量出血で「血」が不足すれば、当然身体の「津液」の絶対量が不足。そして上に乗ってる「気」も虚しちゃう。

 

 

「気」は陽、「血」「津液」は陰

以前のブログで書いた「陰陽」の関係に当てはめると

「気」は陽

「血」「津液」は陰

になります。

「気」は自分で動き、自分で動けない「血」と「津液」は「気」に動かしてもらっています。切っても切れない関係「互根互用」の関係です。

しかも、「気」は乗っかっちゃってるからね。

船頭さんなんですね。

脱水や出血が危険なのは、船頭さんである「気」も出ちゃって3つのバランスが崩れてしまうから。

 

やっぱりバランスって大事ですね。

 

漢方薬を考えるとき、舌診や体質や年齢で、この3つの栄養物質が虚していないか、滞っていないか、バランスを崩していないか、を診ます。

 

次回からはどんな症状が「虚」や「滞り」なのか、ほかのアンバランスについても説明していきますね。

あ、でも、時々ほかの話題も書きます♪中医学だけだと飽きちゃうので( ´∀` )

5月6月は、新学期や新年度からのGW明けで疲れが出やすい時期です。

しっかり睡眠や食事を摂り、「気虚」にならないように気を付けましょう♬